労山にて
9月11日。中国東方航空で昼過ぎに青島空港に到着すると、青島理工大学の唐先生と二人の学生、燕さんと孟さんが出迎えてくれた。マイクロバスで郊外の「労山」に向かい、その日は道教のお寺「太清宮」を見学。
行列が通り過ぎた
12日は、中国語の達者な荒武先生の案内で、青島市内を巡る観光。2万歩を超えるウォーキングデーになった。
小魚山公園からの絶景
天守教会前は結婚前撮りのカップルだらけ
桟橋からの景色も最高!
13日の午前中は、密かに楽しみにしていた青島ビール工場博物館へ。もちろん、できたてのビールを試飲。
ビール博物館
13日午後は、青島理工大学外国語学院の日本語教室の先生や生徒さんと交流会。井戸先生による「ドイツ兵捕虜の文化活動」、三隅先生による「演劇知と日本語教育」の二つの講演のあと、質疑応答があり、活発な話し合いが行われた。その後、会場の「1897光影」というドイツ建造物の見学をし、青島の日本語教育に携わる先生方と夕食を共にして交流を深めた。
唐先生挨拶
井戸先生の講演
質疑応答
14日、最後の日は、日本語学生の燕さんにガイドをしてもらって、まず、五四広場に行き、それから即墨路小商品市場という有名な雑貨市場を見学し、最後に、天守教会の坂道にあるスーパーマーケットでお土産を買ってホテルに戻った。そこで、お世話になった燕さんと別れ、タクシーで空港へ。手荷物検査でトラブったものの無事帰国。
五月の風モニュメントの前で
三泊した黄海ホテル。20階の窓からの景色は抜群。
初めての地、青島は、白い壁にオレンジの屋根の建物が連なる地中海沿岸のリゾート地のような予想以上に美しい街だった。ドイツ時代の建造物の保護管理がしっかりなされており、観光都市として景観に気を遣っていることが分かる。古い建物と現代の高層建築が共存する景色が印象に残った。
徳島には、鳴門の坂東俘虜収容所を舞台にする日本映画「バルトの楽園」で描かれた、戦時における日本人とドイツ人の交流という徳島の誇りとなる歴史がある。その俘虜のドイツ兵達は、徳島に来る前には青島で活動していたというつながりを井戸先生の講演により青島の先生方に知ってもらえて良かった。これを機会に、青島理工大学と徳島大学の交流が今まで以上に密になればいいなと思う。とりあえずは、来年、徳大に短期留学を予定しているという先生に、是非美波町まで足を運んでもらおうと考えている。
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