2018年2月15日木曜日

「やさしい日本語」講演会   H30.2.12

 立て看板
 
 昨日の文化の森での連携会議に続いて、美波町コミュニティホールで「やさしい日本語」講演会が開催された。事前に、官報への折り込みチラシ、徳島新聞へのイベント掲載、フェイスブックでのイベント招待、町内放送、学校や企業への通知など広報に努めたのだが、当日はとても寒い日で、徳島市内には雪が積もり、参加予定だった徳島国際交流協会や徳大の学生さんが来られなくなりとても残念だった。参加者は阿南市以南で、海部郡内の方々が中心で、中でも地元美波町が圧倒的多数だった。イベントの集中した3連休に60数名の参加者があったことは、まずは良しとすべきかもしれない。徳大の学生さんはZOOM (通話・テレビ電話アプリ)の中継で参加してくれた。
 
 
受付中
 
 受付担当はハーモニーのメンバー。寒い朝で講演会が始まってからも、三々五々参加者が集まってきた。
 
 
町長挨拶
 
 最初に、主催者の影治美波町長が挨拶。美波町のこれからの多文化共生を考えた簡潔で分かりやすい挨拶だった。
 
 
アドバイザーの先生方
 
来賓挨拶(西原SA)
 
松岡Aから一言
 
近藤Aから一言
 
三隅SCから一言
 
 次に、シニアアドバイザーの西原鈴子先生から来賓代表の挨拶をいただいた後、岩手大の松岡洋子アドバイザー、京都府国際センターの近藤徳明アドバイザー、徳大の三隅友子システムコーディネーターと先生方からそれぞれ一言ずつお話を伺った。
 
アンケートのお願い
 
 
会場の様子
 
 
 文化庁作成の「地域における日本語教育について」のアンケートへの記入をお願いしてから、講演会場の準備のために小休止をとった。この小休止の間にみなさんがアンケートに答えてくださり、結果としてアンケートBの回収率は100%に近かった。
 
徳大との連携
 
動画でアピール
 
美波町の取組
 
PPでアピール
 
 
美波町在住の外国人 
 
 
イベント紹介
 
防災ワークショップ
 
 小休止のあと、文化庁の地域日本語教育スタートアッププログラム事業について徳大の三隅システムコーディネーターと美波町の地域日本語コーディネーターの遊亀(私)から説明、報告があった。三隅先生からは動画で美波町と徳島大学をつなぐ、秋祭りの行事をはじめととする異文化キャラバン隊の活躍や多文化共生の未来を見据えたイベントについての紹介があり、私の方からは、美波町における28年度29年度のスタートアップ事業の進捗状況を報告するとともに、初めてこの事業のことを耳にする参加者のためにスタートアップ事業の目的や町内在住の外国人の実態についても説明させていただいた。
 
松岡先生の講演
 
講演のテーマ
 
やさしい日本語
 
 いよいよメインの「やさしい日本語」講演会。松岡先生のお話は、PPの画面も効果的で、非常に分かりやすかった。言葉や文化習慣が異なることを実際の例をたくさん出して、聞いている人になるほどその通りだ、あるあるそんなこと、と共感させてから、やさしい日本語について具体的に説明したことで、参加者は「やさしい日本語」でコミュニケーションすることの意味をよりよく理解できたように思う。また、東北の津波の動画を見ることで、来たる南海大震災の津波の防災を考えている町の人は、身につまされる思いで災害時のやさしい日本語の有効性についても考えることになった。講演のあと、少し質疑応答があり、その後、閉会した。
 
薬王寺の梅
 
 講演会の後、アドバイザーの先生方を薬王寺の初会式の招福餅投げの行事にお連れした。寺の入り口には、白梅がほころびかけていて、岩手の松岡先生が「早いね」と言われた。この辺では、すでに満開に近い梅もあるので、今年の冬は寒いとは言え、やはり南国なのだろう。帰ってから、参加者のアンケートを読んだ。それぞれに感じるところがあったらしく、短い時間でたくさん感想を綴ってくださっていた。2,3紹介する。
 
・言葉って大事と思います。人を助けることができるから。やさしい日本語によって本町の外国人が幸福になればいいと思う。(男73)
・避難のときは、言葉が伝わることによって、命を守ることができるので、やさしい日本語で伝えることを常に意識し、具体的に伝えることが大切だと思った。(女60)
・相手の気持ち、相手の文化を大事にすることが大切。「やさしい日本語はやさしい心から」と感じました。(女57)
 
最後に
 29年度のスタートアップ事業の締めくくりになる大きなイベントであった「やさしい日本語」講演会が無事終了し、次年度に向けての決意を新たにしております。アドバイザーの先生方、遠くからありがとうございました。参加者の皆様、熱心に聴いてアンケートにも答えてくださりありがとうございました。講演会に関わったすべての皆様、お疲れ様でした!