看板
帰国・外国人児童生徒”いきいき”事業による「帰国・外国人児童生徒支援のための日本語教育研修会」が鳴門教育大学の地域連携センターで開催された。昨年度に続いて、2回目の参加である。
はじめに、”いきいき”事業の取組について、県教委より説明があった。29年度の支援児童生徒数は、小学校(54)中学校(13)高校(5)の合計72名で、5年前の37名に比べると、約2倍になっている。学校からの要請による日本語講師・通訳講師は、11月現在で27名ということだった。これからますます増えていくと予想される。続けて、”いきいき”事業による参考書籍・教材についての紹介があった。会の性格上当たり前であるが、会場に並べてある参考図書のほとんどは生活する外国人(大人)向けではなく、学校に通う外国籍にルーツを持つ児童生徒を対象としたものだった。それでも使えそうなものも見つけて、タイトルと発行所をメモしてきた。
次が、メインの講演「外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメントDLAについて」。講師は広島大学の渡部倫子先生で、和服をおしゃれに着こなしていた。DLAについては、「JSLの評価のための方法の1つ」と試験前に覚えたが、詳しい内容については知らなかった。実際に対話型で検査をしている画像を見せてくれたのでよく分かった。発達障害の児童に対するWISCの検査に似ているなと思った。特別な支援が必要であるという点では、似たところもあるかも。今は、DLAを使うことはないが、将来的には必要なときもあるかもしれない。今回は、具体的な話が聞けてありがたかった。
最後に、6つのグループに分かれて、情報の共有・意見交換があった。Eグループには、小学校の先生、留学生、県教委、高校の先生、大学の日本語の先生がいた。それぞれ外国人の児童生徒学生との関わりで生かせる何かのヒントを求めて来ているのだと思う。情報の共有、日本語講師の横のつながりの大切さを話された人もいた。TOPIAが作ろうとしている日本語教育関係の組織・団体の連携協議会は、その一助となるかもしれない。
帰りながら「しまった!」と気づいた。確か昨年この会で美波町の取組始めたスタートアップ事業について話させてもらったのに、今日経過報告をしたらよかったと。終わってからではどうしようもないので、来年も参加して、是非3年間の事業の成果を語りたいなと思う。1年ぶりの鳴門教育大学。今年は、まだ紅葉が残っていた。
キャンパスの黄葉 鈴懸の木?
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