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脇町にあるオデオン座 |
今年もオデオン座で「オデオン座国際プロジェクト」が行われた。9時過ぎに美波町を出発し、11時40分に到着。県南から美馬市は遠い。受付を手伝いながら、つるぎ町から来た西岡さんとスタートアップ事業のことをいろいろ話していたら、すぐに開会の13時になった。
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副市長のあいさつ
開会のあいさつの後、まずは、来日1ヶ月の留学生の皆さんによる「脇町のうだつの街並みの魅力」の発表。昨日、町歩きをして、一番気に入った場所やものの写真を選び、日本語で紹介をした。次は、いよいよ劇本番。
劇1
劇2
劇3
今年の劇も「虔十公園林」。宮沢賢治原作、仙石先生の脚本である。ナレーターに留学生が入るなど、留学生が頑張っている。来日したばかりの学生たちは、公園の木の役である。セリフはほとんどないが、ステージに出ずっぱりで動けないから大変。去年の主役、準主役の二人が子ども役で一瞬登場。「先生、3秒出るよ」と言ってたけれど、3秒はなかったかも。左から右に鬼ごっこで走り抜けた。宮沢賢治のことばは、現代語に比べると留学生には難しいかもしれない。しかし、そのことばをそのまま伝えることで、観客に宮沢賢治の思いが伝わってくる。「ああまったく誰が賢く誰が賢くないかはわからない」というくだりで、私は今年も心を動かされた。今年は、練習期間が短かったらしいが、外国人も日本人も心一つに出演者それぞれが自分の役を熱演していた。
劇の後は、脇町高校の生徒さんの英語によるプレゼンが3本。その後、交流タイム。集合ゲームをしたり、留学生による○×クイズをしたり、自由におしゃべりしたりした。最後に、みんなで記念撮影。
高校生の英語による発表
トークタイム
まずは、劇の出演者で
全員で
「演劇的知」ということばがある。今回のオデオン座での演劇から日本語を学んでいる留学生が得られる学びは大きいはずだ。日本人の役をして、役にふさわしい日本語のセリフの言い方を覚え、自分のものにして緊張しながらステージに立つ。日本語を使って演劇という表現活動をすることは、必ずこれからの日本語のコミュニケーションに役立つだろう。
最近「多文化共生のまちづくり」の講座で薦められた「新しい広場をつくる」(平田オリザ)という本を読んだ。地域からこのオデオン座プロジェクトのような参加型の文化イベントを起こしていくことが「新しい広場をつくる」ことではないのかと思う。地域発信の文化活動(演劇に限らず、音楽、スポーツ、 美術等々)が、人と人とのつながりを広げ、多文化共生の町づくり、国づくりにもつながるのではないだろうか。
仙石先生、三隅先生、お疲れ様でした!
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