キックオフ会議
開所式の後、美波町役場2階の会議室に場所を替えて、「地域日本語教育スタートアッププログラム事業」の29年度のキックオフ会議が開かれた。ここからの参加者もいて、始めに、所属と名前の紹介があった。そして、影治町長の話。オーストラリアのケアンズとの友好の歴史など話された。メインは、「28年度の事業実績と29年度の事業計画」の報告。地域コーディネーターの私が20分ほど報告した。
その後、討議の時間。徳大の三隅先生から「つるぎ町と美波町の連携」についての話があり、つるぎ町のコーディネーターから現状報告があった。TOPIAから阿南以南に日本語講師がいなくて大変だったという話もあった。郡内の学校のニーズには次は自分が応えたいなと思った。
次に、シニアアドバイザーの西原鈴子先生の講演会。せっかく来ていただくのなら、関係者だけでも話を聞かせていただき、講演の内容を共有することで、同じ方向を向いてこのスタートアップ事業に取り組んでいきたいと考えてのことである。教育委員会にもお願いして、町内の各校にも案内を出したので、学校関係者もここから何人か参加してくれた。ハーモニーのメンバーも加わり、一緒に講演を聴いた。講演のテーマは、「「生活者としての外国人」のための日本語事業が目指すもの ~各地の事例を参考に~」であり、まさに美波町の現状に合わせた内容だったと思う。
はじめは、言語学習としての日本語教育の目的や目標など大きな視点から語り、それを「生活者としての外国人」にとっての日本語教育の目的や目標に具体化していくことで、地域の日本語教育に関わる私たちの身近な問題になってきた。カリキュラムについての時間や指導体制、活動のタイプなどの話は、これから日本語教室を開くハーモニーにとって直ちに役立つような内容だった。各地での事例は、どの聞き手にとっても興味がある内容だったに違いない。初めて知ることも多かった。「親身になって教えてくれる先生が一番」「学習者との信頼関係が最も大切」という締めくくりには、納得性があリ、そのような日本語教師になりたいと思った。質疑応答では、難民問題についても語られた。
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