2017年12月26日火曜日

「車座ふるさとトーク」に参加     H29.12.20 


 12月20日,北島町の北島町立図書館・創世ホールにおいて,「海外への徳島県の魅力発信」というテーマのもと「車座ふるさとトーク」が開催された。堀井学外務大臣政務官を囲んで意見交換が行われ、美波多文化共生ネットワーク「ハーモニー」の立場で、美波町の地域日本語スタートアップ事業への取組やハーモニーにできる魅力発信の活動について話すことができた。
 
 堀井学政務官は、私が覚えているスピードスケートの日本代表選手の頃の精悍なスポーツマンのイメージが残り、体格ががっちりとして大きい方だった。(ミーハー的ですみません)その政務官からは,日本企業の海外展開支援,地方の魅力をオールジャパンで発信する拠点としてのジャパン・ハウス,国内において海外に向けて魅力を発信する事業等についての説明があった。その後,食文化の海外展開,外国人観光客の徳島県への誘致等が話題に上がり、参加者による自由な意見交換がなされたのだが、日本語教育や移民の問題には話が進まず、後半で発言ができなかったのは残念だった。しかし、貴重な体験をさせていただいたと感謝している。
 
記念撮影
 
テレビとくしまでニュースとして放映されました。7時31分からの1分間です
 
 
(参考までに)
「車座ふるさとトーク」は,各省庁の大臣,副大臣または大臣政務官が国内の様々な地域に直接赴き,少人数での対話を行うことによって,現場の方々の声を政府の政策に活かすとともに重要政策について説明する取組のこと。


 この記事は、外務省のホームページの記事を参考にさせていただきました。


2017年12月25日月曜日

防災ワークショップin 美波 2017 開催    H29.12.17


金比羅さん避難基地にて
 
 昨年度に続いて、美波町主催・ハーモニー協力で今年2回目の在住外国人のための防災ワークショップを行った。ファシリテーターは、昨年度と同じ徳大地域創生センターの学術研究員で、防災専門家の井若さん。参加者は、地域在住の外国人(ベトナム3,中国3,アメリカ3,インドネシア1,台湾1)と家族、ハーモニーと役場関係者で、総勢23人だった。
 
 はじめに、役場の総務企画課課長より挨拶があり、続いて一人ずつ日本語で自己紹介をしてから、井若さんによるワークショップを始める。まずは、逃げ方。町内放送の警報を聞き、机の下に隠れる。
 
机の下へ
 
次は、怪我人が出た時の運び方。
 
 おしりの下で支える
 
毛布の担架の作り方。
 
 子どもさんは軽い
 
 楽々OK
 
190cmは重すぎ(笑)
 
次に防災について、テキストで学習。
 
 テキスト
 
学習中
 
サバイバル3
 
3分間酸素がなかったら死ぬ、3時間温度が適当でなかったら死ぬ、3日間水がなかったら死ぬ、3週間食べ物がなかったら死ぬ。サバイバル3、なるほどと思った。そういえば、小屋の中のマットにくるまって水だけで2週間生き延びた子どものニュースを思い出した。
 
 トイレ休憩の後、役場の裏山にある避難基地へ。金比羅さんの神社のある山まで急な階段を上っていく。上で、かまどベンチや防災倉庫についての説明があった。
 
 登りは結構きつい
 
 到着
 
 かまどベンチ
 
 開けると「かまど」
 
 小学校の集合場所
 
 下る
 
 町を見下ろせる高台で
 
 30分ほどで元の会場に戻り、防災食の試食。6種類のご飯をいろいろ食べ比べてみる。一番好きな物ランキングではカレーが優勝。外国人3人、日本人3人が6種類の防災食の中からカレーを選んだ。2番人気は、わかめご飯とチキンライス。好みは国別で違うのでなく、個別で違うことが分かる。ぱんやお餅もあって和気あいあいの交流タイム。
 
 防災食いろいろ
 
 お餅の準備中
 
 3種盛り
 
 おいしいね
 
初めて顔を合わせた人もすぐに仲良くなって、楽しいワークショップだった。ハザードマップでそれぞれの住んでいる場所とそこから近い避難場所が確認できたのはよかった。さらに、地域での避難訓練に地域住民として一緒に参加してほしいと思う。町の日本人と知り合いになっておくことも大事な備えだと思うから。来年も、再来年も続けたい大事なイベントである。
 
会の最後に撮った全員写真
 
 
 

徳大ファーマーズマーケットに出店  H29,12.16

 
  徳島大学の芝生広場で行われ”農”と”食”をテーマにしたイベント「ファーマーズマーケット」に多文化共生の講座から出店。鳴門金時と「世界のじゃんけん」で多文化理解をアピールした。
 広場には、おいしい産直野菜の販売や手作り自慢のジャム、パンケーキ、天然酵母のパン屋さん、イタリアンカフェなどの食べ物屋さん、鳴門わかめやれんこん、鳴門金時、勝浦の柚子やすだちなどの特産物のテントが並んだ。美波町からも日和佐燻製工房が店を出していた。
 
多文化共生の店
 
 世界のじゃんけんを紹介
 
 多文化共生の店が行ったのは、中国、台湾、ベトナム、韓国、アメリカ、ドイツの「世界のじゃんけん大会」。各国のじゃんけんを各国からの留学生を相手に行い、勝つと賞品も出る。会場のあちこちで挑戦する参加者の姿が見られた。受講生のUさん提供の鳴門金時の大安売りもした。
 雨が降りそうな寒い天気で、レンガの「かまど」で作って振る舞われた味噌汁や隣のテントの挽き立てコーヒーが温かくておいしかった。徳大生の企画・運営によるマーケット、面白い試みだと思う。日和佐の「手作りものの市」と共通項がある気がした。地元のみんなで協力して何らかの場を作るのは、スタッフの準備の苦労はあるが、終われば達成感のある楽しい活動になる。スタッフのみなさん、出店されたみなさん、お疲れ様でした!
 
韓国じゃんけん
 
ドイツじゃんけん
 
ご苦労様でした!
 
 
 
 
 

2017年12月22日金曜日

ハーモニー&在住外国人 忘年会  H29.12.12

 

張さんを囲んで記念撮影

 秋期木岐日本語教室の最終日に合わせて、2017年のハーモニーと在住外国人の忘年会を開催しました。歌あり、ゲームありで笑い声の絶えない楽しい時間を過ごしました。

 I さんの音頭で乾杯!
 
 自己紹介
 
 はじめに自己紹介をしました。名前と住んでいるところと、今はまっていることや好きな食べ物、好きな動物など「好きな~」について一人ずつ話しました。
 
張さんのスピーチ
 
色紙の贈呈
 
 
 来年1月に中国に帰る張さんとはお別れになります。張さんは、練習してきたお別れのスピーチをしました。緊張が伝わってきました。張さんにはみんなの寄せ書きと写真を入れた小さなアルバムを贈りました。
 
テーブル1
 
テーブル2
 
 おしゃべりをしながら、ひわさ屋のおいしい料理を食べたり、飲んだりしながら、次は、楽しいゲームタイム。
 
輪くぐりゲーム
 
スリッパリレー
 
  ハーモニーメンバーでピアノの先生のNさんがリードしてくれて、歌「上を向いて歩こう」を歌いました。歌詞でメロディーを歌いたい人が前に出て、他の人はボーン、ボーンという高低のあるリズム伴奏をつけることになりました。一発勝負でしたが、なかなかのものでした。
 
上を向いて歩こう
 
歓談中
 
 最後に、今年のまとめとお礼を言わせてもらい、万歳の代わりに「来年も頑張ろう!」「おお!」をして会を終わりました。帰る前に、みんなで、記念写真を撮り、張さんと別れを惜しみながら解散しました。
 
 「頑張ろう!」{おお!」
 
記念撮影
 
 
 
 
 

近代美術館で留学生と美術鑑賞 H29.12.8                                                                      

美術館にて

 文化の森の近代美術館で、後期の日本語研修コースの留学生10人と多文化共生のまちづくり講座の受講生や日本語教育を学ぶ徳大生が一緒に美術鑑賞を行った。一つ目のタスクは、日本人と外国人留学生がペアになって、絵画の鑑賞。留学生が好きな絵画を選び、なぜ好きなのか理由を含めて、皆の前で日本語で発表する。私は、中国広州から留学生とペアになり、発表のお手伝いをした。広州は暖かくてほとんど雪が降らないということで、彼は静かな日本の雪景色の絵を選んだ。落ちついて発表ができてよかった。

 好きな絵画を選んで発表
 
 二つ目のタスクは、グループになって、劇になりそうな絵画を選び、自分たちでストーリーを作って、その絵の前でスキット(短い劇)をする。4グループそれぞれが想像を超える劇をして、絵画は観る人の受け取り方で全く違ったものに見えるという面白さを味わった。
 
 タスクを説明する学芸員さん
 
ほっと一息、座ってます
 
 午後は、徳島GGクラブ(通訳ボランティア)のイベント。メンバーのみなさんが加わり、留学生を囲んで留学生1人と日本人2人が一緒に特別展の「廣島晃甫回顧展」を観た。今度は、モザンビークからの留学生とお店のマスターをしているGGクラブの人と組んだが、3人とも余り近代日本画に興味がなくて(実は、3人とも廣島晃甫という画家を初めて知った)、ざっと見て回りながら、他の話に花を咲かせていた。目を輝かせて将来の夢を語る留学生の話を聞きながら、こういう若者が途上国の未来を担っていくんだろうなと頼もしく思った。
 
回顧展のパンフ
 
 
午後は、英語でいっぱい話が聞けて(分かりやすく話してくれたので8割方理解できた)楽しかった。集中して学んでいる日本語コースの留学生の日本語の上達の早さを確認した1日でもあった。頑張っている姿を見て、自分も頑張ろうと思った。
 
帰る前に
 
文化の森の黄葉
 
 
 
 

 

日本語指導スキルアップ講座 H29.12.2

講師先生著作の日本語教科書

  TOPIA(徳島県国際交流協会)主催の日本語教育ワークショップに参加した。講師は、日本語教科書「できる日本語」シリーズの著者である嶋田和子先生。歯切れの良い語り口に引き込まれて、ちょっと長目の3時間半のワークショップはあっという間だった。百戦錬磨の日本語教室での豊富な経験がそのままワークショップでも生かされているのだろう。私たちが日本語学習者の立場で、こんな風に学習者に話をさせながら、学習者主体の教室を作ってこられたのだろうと思わせる講座の進行であった。駅の看板やお土産物のパッケージ、電車内の吊り広告など身近な生活の中から教室活動のタネを見つけることで、学習者が「話したくなる・学びたくなる教室」をめざそうというコンセプトがよく伝わってきた。実生活の中に日本語学習の素材はいっぱいあるのだから、それを発見する日本語指導者の目さえあれば、面白くて役に立つ授業を作ることができる。そして、これは、地域の日本語教室でも大いに生かされるはずだと感じた。まだまだ序の口、日本語教育の奥は深く、学ぶべきことは多い。家に帰って、早速「できる日本語」を購入した。研究して、実践で使ってみたいと考えている。