2017年5月26日金曜日

徳大日本語授業 「書道にチャレンジ」 H29.5.25


「永」の払いを練習中
お気に入りの漢字が書けました

徳大の日本語研修コースの授業に学習パートナーとして参加した。書道の講師は、JTMの長町先生。日本語講師としては大先輩である。学習者は、モンゴル人2人、中国人2人。中国でも西部のウイグル自治区からの留学生だった。私のパートナーの学習者は、ウイグルからのアイさん。
最初、「永」の字で、「点」「止め」「はね」「払い」といった基礎的な書き方を習い、プリントをなぞって練習。その後、漢字表の中から好きな漢字を選んで書くことになった。二人で表をたどって、どれにするか漢字を探した。結局、アイさんは、「楽」という字を選んだ。「楽」は「楽しい happy」とも「楽(らく) easy」とも「音楽 music」の「がく」でもあるという説明をしたので、気に入ってくれたのかもしれない。字の形が楽しそうに書けたのがよかったと思う。最後に、みんなで記念撮影をしたあとで、アイさんに名前をウイグル語で書いてもらった。漢字でなくアラビア語に近く、文字というより模様のように見える。サインをお土産にもらって帰った。
 今回は、筆ペンを使うことによって授業は90分で余裕を持って終わった。昨年のように太筆で体験すると、墨の準備や後始末で、倍の時間が必要となるだろう。ケースバイケースで考えたいところだ。次は、美波町でも「書道にチャレンジ」をしてみたいと思った。


 
 

徳大講座 日本の食文化「漬物」について  H29.5.25

漬物の試食後、アンケートに答えています

 徳島大学の留学生とともに、「日本事情」の講座に参加させてもらった。最初に、簡単な自己紹介をして、次に石井町で漬物製造販売をしている丸井産業さんの人(名前を忘れた!)からクイズも入れながらの漬物ミニ講座が行われた。日本の食文化として、平安時代の昔から和食には「香の物」が必ず含まれていたこと、漬物は奈良時代に中国から伝わっていること、食物繊維は生の時より漬物にした方が増加すること、植物性乳酸菌が健康に良いこと等、漬物の歴史から栄養の話まで、日本人の私も初めて知ることも多くいい勉強になった。
 その後、いよいよ漬物の試食会。6種類の「田舎漬たくあん」「らっきょう(甘酢とピリ辛)」「野沢菜漬」「べったら漬たくあん}「福神漬」「梅干し」の6種類について留学生は味見をし、アンケートに感想を書いていく。会社としては海外市場で製品を売るための市場調査になるだろう。最後に、どの漬物が一番気に入ったかを挙手で聞いたとき、国によって好みが分かれるのでなく、個人の単位で違いが出ているように思えた。日本人でも味の好みは個人差が大きいから当たり前といえば当たり前の結果かもしれない。参加外国人の数が20人ほどなので、もっと大々的に行うと国民性も出てくるのだろうか。日本語で一生懸命感想を書く学生もいれば、割り切って英語で書く学生もいた。日本語でいろいろ話せて楽しかった。アンケートを書くのに少しはアドバイスできたかなと思っている。

 

2017年5月24日水曜日

木岐日本語教室 Ⅰ スタート H29.5.22

TOPIA(徳島国際交流協会)でいただいたテキストを使います


 月曜夜7時から8時半まで、木岐で日本語教室を始めた。まだ、ハーモニーの開所式も、H29年度のスタートアップ事業のキックオフ会議も行っていない(6月の予定)のだが、とりあえずのスタート。学習者の中国人技能実習生の一人、日本語を学びたいと思っている人が秋に帰国予定であるため、少しでも学びの機会を提供したいと考えてのことである。まだ、試験的な実施で学習者には申し訳ないのだが、雇用主から聞き取りをして、日本語入門の全10回のカリキュラムを作り、やってみることにした。
 これまでに、4月の桜&古民家ツアーに誘ったり(通訳をつけた)、宿舎に訪問したりして親しくはなっているが、私は中国語は話せないし、彼女らは日本語を話せないので、コミュニケーションをとるのが難しい。スマホの翻訳機能や漢字の筆談、後はジェッスチャーとやさしい日本語で対応している。ハーモニーメンバーのKさんも参加してくれるのがありがたい。モニターとTTのサブをお願いすることにした。全10回の1回目が昨日の「大浜クリーンビーチ」、7回目に「買い物体験とはまひるがおでの歓迎茶話会」、9回目に「ウミガメ祭り参加と浴衣体験」最終回に「木岐地域の人と茶話会」と体験活動を多く入れて、地域で楽しみながら日本語を使い、学ぶ学習をしていきたいと考えている。小学校教員の経験は長いが、日本語講師はここからゼロからのスタート。試行錯誤で柔軟に様子を見ながら進めていこうと思う。

2017年5月21日日曜日

大浜クリーンビーチ2017 H29.5.21

作業終了後の全体写真

 青空の下、美波町社協の呼びかけで大浜海岸の清掃のために大勢の人が集まった。私たちハーモニーも、在住の外国人の参加してくれた3人とともに8人でエントリーし、カレッタ前に集合した。最初に挨拶と説明(ゴミ拾いと草抜きをすること)があった。コマツヨイグサという要注意外来主植物(メキシコ原産)は生命力繁殖力が強く、他の海浜植物のすみかを奪ってしまうのだという。インディゴソックスの野球選手も参加していた。

ハーモニーグループも カレッタ前に集合

 

挨拶
地元徳島のインディゴソックス野球部も参加


 それぞれにビニルのゴミ袋を持って、解散。大浜へグループ、家族、三々五々散っていく。今日の大浜はゴミが少なく比較的きれいだったので、コマツヨイグサの除去に励むことになった。


草抜き開始
みるみる袋に草がたまっていく
 


よく晴れて海は美しく、気温は高い

 1時間ほどで掃除は終了。もう一度、カレッタ前に集合し、好みのドリンクをもらって一休み。目の前には大量のごみ袋。集まって全員で記念撮影。すごい人数で入りきらないのでは・・・。その後、帰る人、カレッタを見に行く人、浜で遊ぶ人、自然解散。私たちハーモニーの3人とCさん、Yさん、T先生で一緒にウミガメ博物館「カレッタ」を見学。中国の2人は、カレッタは初めてで、いろいろな種類のウミガメを熱心に見ていた。最年長亀、浜太郎にも会った。
 
ゴミの山ができた





ご苦労様!


 今回の呼びかけに美波町に住んでいる外国人の3人が答え、ハーモニーの仲間5人と一緒に参加してくれたのは嬉しいことだった。同じ美波町に住む者として、外国人が大浜海岸を守る活動に地域の人とともにボランティアで参加するのはとても意義のあることだと思うから。暑い日にもかかわらず、参加者の数も思った以上に多くて、いいイベントだった。

 

2017年5月19日金曜日

つるぎ町 スタートアップ事業 キックオフ会議  H29.5.18

キックオフ会議の後で


徳島県西部にあるつるぎ町も、文化庁「地域日本語教育スタートアッププログラム事業」に申請し、採択団体となり、先の18日にキックオフ会議が開催された。横浜から西原先生、山形から内海先生、神戸から財部先生が遠方よりアドバイザーとしておいでて、私も同じ事業に携わるコーディネーターとして美波町から参加させていただいた。つるぎ町の副町長や次長、課長の方々、徳大の三隅先生も参加し、事業担当の西岡主事の司会で会議はつつがなく進行した。内容は次の通り。
1 挨拶、自己紹介
2 つるぎ町の紹介
3 つるぎ町の外国人の状況と施策についての説明
4 1年目の事業計画について
5 その他 質疑応答
質疑応答の折には、いろいろ具体的な話が出た。在住の外国人の数は美波町よりも少ないのだが、ニーズ調査は一人一人面談で行うと、日本語能力も把握でき、このプログラムのことを知らせる機会にもなるという意見が心に残った。美波町でも、在住の外国人の半分ほど(技能実習生)にまだ会えてもいないので、なんとか活路を開きたいものだ。周辺の市町村との連携の話が出たときに、文化庁からの通達によるお知らせが可能であることがわかった。美波町においても検討の余地があるアドバイスである。
 
 キックオフ会議の後、マイクロバスで山道を登り、つるぎ町を展望できる場所に連れて行ってくれた。その後、アドバイザーの先生方やつるぎ町の皆さんとお別れして、三隅先生とともに美馬市役所へ行き、美馬市長と面会した。「オデオン座国際プロジェクト」についてのとくしま異文化キャラバン隊の活動が主な話題だった。美波町でのキャラバン隊の活動についてもちょっと触れた。市役所の建物が新しく、センスが良いのに感心した。


山の中腹にある「引地堂」


常夜灯の下に広がるつるぎ町


美馬市役所 玄関 

 

2017年5月15日月曜日

H29年度 第1回「ハーモニー」例会  H29.5.14

例会会場の「はまひるがお」

 
29年度、第1回 ハーモニー例会。年度初の会になるので、できるだけ多くのメンバーで集まりたかったのだが、皆それぞれに休みの日だからできる用事もあり、参加者は、半分の7名(YM,YM,KK,SH,CN,TK,MI)だった。午後3時からというのは、昼までに一仕事できるので、集まりやすい時間帯であるかもしれない。

 年間計画を中心に、56月の行事予定について、木岐の日本語教室、つるぎ町との連携のこと、徳大での実践講座について、新しいホームページのこと、台湾からの短期留学についてなど、様々な話題で話し合った。できるだけ、多くの意見を聞きたいと考えていたのに、どうしても自分の説明が多くなってしまう(反省)。体験型の日本語学習については、「富田の夏祭り」「観光協会のつりやサイクリング」「日本の食文化、よもぎだんご、お寿司など」いろいろなアイデアが得られた。最後に、アンケートを書いてもらった。メンバーの気持ちに添った会の運営ができればと考えている。欠席のメンバーについても今年度の取り組みの説明とアンケートの回収をなんとか行いたいと考えている。

2017年5月8日月曜日

桜&古民家探険ツアー in 日和佐  H29.4.2

プチ茶道体験を終えたばかりの留学生グループ

1ヶ月前から参加者を募り、観光ボランティアガイドの皆さんとハーモニーで準備してきた「さくら&古民家ツアー」。今日がいよいよ当日です。日和佐のさくら祭りに合わせて企画したので、町のフェスティバルのイベントも覗きながらのツアーになりました。例年今頃は満開なのに、今年は桜の開花が遅れ、ちらちらと咲き始めたばかりで満開のさくらの花見ができなかったのが残念でしたが、お天気には恵まれ青空のもと町歩きができたのは良かったです。
 参加者は全部で23名。内訳はドイツ(2) オーストラリア(3)インドネシア(4)台湾(3)ベトナム(2)中国(3)カナダ(2)日本(4)で、友達連れ、家族連れ、阿南高専の留学生グループ、地元で働いている実習生など様々な方が参加してくれました。それに、ハーモニーから3名、日和佐観光ガイドボランティアから5名、お茶の先生2名とお茶クラブの小学生6名、はまひるがおから1名の地元のボランティアが17名も手伝ってくれました。

山門をくぐり
 
お琴の演奏を聴き
 


本堂にお詣りをしてから
 
ゆぎ塔に上がりました。
  午前の部は、駅前で集合し、薬王寺を参拝しました。参加したのは、3グループ10名です。ガイドの皆さんが英語も準備してくれて、日本語と英語の説明で、中国語の通訳もしてもらいながら、手水の方法、山門の説明、女厄坂の説明と進みました。鐘撞き堂のところでは、お琴の演奏を聴きました。男役坂の階段を上がり、本堂でもお詣りの仕方の説明後、みんなで手を合わせました。寿老人をなでなでしてから、太子堂を回り、歳の数だけ鐘をたたいて悪運を払うのは子ども二人だけしました。他の人は時間の都合で(歳が多いから?)笑ってパスしました。還暦坂を上がり、町の景色を見て、写真など撮り、それから坂を下りて解散しました。午前中の薬王寺参拝で外国人の皆さんにお寺の正式なお詣りの仕方を知ってもらえたかなと思います。一円玉を階段に1枚1枚置いていくという厄除けの風習が外国人の方には興味深かったようです。

 お昼が食べられるお店マップを渡していて、それぞれ好きなところでお昼を済ませました。ここで、午後から参加する留学生のグループと出会ったので、私は一緒にセルフのおうどんを食べに行きました。50円割引してくれたので、安くて早いランチになりました。


道路に桜が・・・
 
ミニコンサートやものつくり市をのぞきながら桜町通りを歩いて、
 
 
お宿日和佐では、ボーデさんから古民家の説明を聞き


たにひょうの蔵を見学しました。
午後は、高専の留学生11名と阿南在住の2名の13名が加わり、23名で古民家たんけん町歩きをしました。桜町通りでは、バンドの演奏中で立ち止まって1曲聞かせてもらいました。ものつくり市を覗きながら歩き、1軒目の古民家居酒屋「ひわさ屋」を外から見て、厄除け橋を渡り、お宿「日和佐」へ。ここでは、オーナーのボーゼさんの英語の説明を聞きながら、座敷に上がり部屋も見せてもらいました。ボーゼさん作の漆喰の絵を見ると、芸術家だなあと感心させられます。だんだん増えていくのがすごいです。次の古民家カフェ「たにひょう」は休みで中を見せてもらう事ができず残念でした。外から蔵を見ました。次は、向かいのお菓子屋「十一屋」さんではおばちゃんが出てきてくれて、駄菓子を買う人もいました。それから、役場前の大通りを歩いて、八幡神社へ。


友達・家族のグループも記念撮影
 
八幡神社では、プチ茶道体験

 
日和佐八幡神社では、留学生グループと一般グループに分かれ、茶道体験と大浜をながめ、亀のプールを見る観光を途中で交代して行いました。私は、茶道の担当をしました。茶道体験では、和菓子やお茶をいただく作法の説明を日本語と英語で行いました。参加者の皆さんは、初めて抹茶を飲む人も多かったのですが、苦いと感じたのは子どもさんだけで案外普通にお茶を楽しまれていました。ただ正座は大変だったようで、途中で楽にしてもらいました。茶道体験の後で、それぞれにみんなで記念撮影をしました。


はまひるがおでティーブレーク

 茶道と亀の後は、近道をして日和佐交流施設「はまひるがお」に向かいました。町民グラウンドを横切り、墓地のお墓さんの間を抜け、細い「あわえ」と言われる路地の道を通りました。墓地とか路地は、余り通ることがないと思うので、これも異文化体験です。
「はまひるがお」では、お茶を飲んだり、けん玉やだるま落としなど日本のおもちゃで遊んだり、二階の展示室の地元の人制作の日本的な工芸品を見てもらったりしました。

次は、昔の廻船問屋の大きな古民家を外から見ました。今、町が活用を考えているので、そのうち中が見られるようになるかもしれません。最後は、世界遺産ならぬ世間遺産「初音湯」。昔の公衆浴場が今はIT企業の会社になっています。ここも外から見て、その後また厄除け橋を通って、駅に戻りました。


駅に向かって帰ります。

 駅前で終わりの挨拶をして、1日のツアーを無事終了しました。最後に、参加者全員30名で写真を撮らなかったのが悔やまれますが、事故もトラブルもなく、楽しいイベントになったことがありがたいです。参加者どうしの母国語での会話、参加者とボランティアのふれあい、参加者と日和佐の町の人とのふれあいなど、多文化共生の輪が広がるイベントになったことが嬉しいです。申し込みをして参加してくださった23名の皆さん、ボランティアで動いてくださった17名の皆さんに感謝したいと思います。